めんこい野鳥

北海道帯広から発信してます

雁の大群、続々帰還 2019.3.4


3月4日、十勝川下流域雁中継地を見て来ました。
豊頃町にある大沼です。大沼はまだ完全に凍結してます。昨年は3月
下旬に解けましたが今年は雪も少なく気温が高いのであと2週間ぐら
いで解けるかもしれない。さて、24日に帯広で目撃した雁たちは果
たしているかな、とワクワクして大沼に着いたが、残念、大沼付近に
雁は1羽もいませんでした。そこで・・・




大沼から10キロぐらい離れてる浦幌町の三日月沼に行こうと少し
移動したところで雁達の鳴き声が聞こえてきました、近くの畑に雁の
群が次々と降りてるではないか。すごい大群だ! やっぱりいたね~



雁達は警戒心が異常に強い、車から降りると100%逃げます。
一定の距離を保ち車内で1時間程観察しました。この畑は秋まき小麦の
畑かもしれない、今年は畑に雪が積もらなかったので雁達のエサになっ
てしまっているようだ。遠くの方から切れ目無く雁の群れがやってきます。



あれよあれよという間に、どんどん数が増え、4千羽ぐらいの雁たちが
畑に集まりました。
ヒシクイ、マガン、シジュウカラガン、ハクチョウの混群です。
ハクチョウの数は2百羽ぐらいで、ハクガンは見ませんでした。
十勝川下流域全体でどのくらいの雁が帰還してるのかはわかりません。



カリガネのような、違うような、アイリングが少し目立つマガンです。
(カリガネ=マガンとほぼ同じ雁で黄色アイリング、ピンクの嘴が特徴)



沼は凍ってます、まだまだ解けそうもありません。
夜、雁達はどこで休んでるのだろうか。
近くに流れる十勝川かな、まさか畑ではないと思うが・・・
早く沼が解けるといいね。



この日は豊頃町の大沼で十分観察出来たので、浦幌町の三日月沼の様子
は見に行きませんでした。今年は渡りの時期が2週間は早いようだ。
このペースだと、シベリア、カムチャッカ半島、千島列島へは4月早々に
帰るのかな。東北、本州から戻ってきた雁達、ゆっくり休養し生まれ故郷
へ無事に帰ってほしい。